令和2年9月9日に、船橋市議会「令和2年第3回定例会」で一般質問を行いました。 
「エンディングノートについて」に関する答弁をご紹介します。
令和2年9月登壇-2

【林としのり一般質問と市の回答】

空き家対策の課題から気付きを得た「エンディングノート」の活用
私は、今回の質問2点のうちのひとつ「空き家問題について(⇒こちら)」を考えるにあたり、平成29年6月に本市が作成した『空き家等対策計画』を拝見したわけですが、そこに書かれていた「過去の相談から見えた課題」の中にある、相続の問題に焦点を当てました。
空き家問題においては、「どうしたら未然に防いでいく事ができるのか」ということを解決するためにも、空き家が出てしまう前に早い段階から市民の相談を受け、意思を知っておくことが必要ではないかと考えているのですが、調査していく中で、東京都の国分寺市では『エンディングノートを活用した空き家対策』を行っているという内容を目にしました。

「ジチタイワークスWEB」に『空き家対策にエンディングノート!終わりなき問題に先手を打つ』という記事が掲載されています。その中でインタビューに答える国分寺市の担当課の課長さんが「空き家所有者に直接話を伺うと、相続の問題がある」との内容の記載がありました。
⇒記事はこちら


本市においても、平成29年度6月に策定した『船橋市空き家等対策計画』の中にある「実態調査から見えた課題」の中に相続に関する記載があり、空き家が発生してしまう一つの課題となっていましたので、エンディングノートを活用した取り組みには非常に考えさせられるものがありました。
記事の中でも、相続人と被相続人の間で持ち家について、どの様にするのかを決めていないことが、空き家発生の大きな要因となっていることが分かったと記載されています。本市においても、本人意思や相続の面で課題があることはわかっておりますので、私は検討の余地があると考え今回の質問を準備しました。 

〔質問〕
Q. 本市においては、本年6月より「地域包括ケア推進課」でエンディングノートを導入しているが、そのエンディングノートはどのような趣旨目的で始めたのか。

〔答弁〕
健康・高齢部長:

『本市では、いわゆる船橋版エンディングノートとして、「大切な人に伝えるノート」を本年6月に発行しました。このノートは、大切な人たちへのメッセージ、延命治療の希望の有無、財産のことや葬儀の方法などを、このノートに出会ったときにあらかじめ書いていただくことによって、本人の意思が最大限尊重されるよう、家族等の周囲の人が困らないようにすることを目的とするものです。
また、在宅医療の普及・啓発の部分も入れさせていただいたものです。』

との回答を頂きました。
ご本人の意思を最大限尊重し、且つ家族等の周囲の人が困らないようにすることが目的とされており、核家族が増えた今の時代に合った施策です。もしもの時のために、ご本人の想いを最大限残していく、その願いを叶えていく。いきいきとした生活を送るためのひとつのツールとしてこの取り組みを普及させていく事は、今後の本市にとって大切であると私は思います。 
こうした導入の趣旨目的の範囲を侵さないようにしながらも、空き家や相続に関する気付きをもたらす意味で、東京都の国分寺市のような取り組みを加えていくことがあっても良いのではないか?ということから、次の質問をいたしました。
 
〔質問〕 
Q. エンディングノートの更なる価値向上に努めていくことに関して、本市の考えはどうか。

〔答弁〕 
健康・高齢部長: 

『今回のエンディングノートの内容は、一般的な項目が網羅されているほか、市独自のページを活用し在宅医療を強調したものです。今後においても、様々な角度から内容を検討し、充実させていけたらと考えています。』

これについては是非とも検討いただき、エンディングノートを書く中で気付いて欲しいことをちりばめていく事が、私は本市の導入趣旨に反することなく、むしろ船橋市流の取り組みになっていくと考えます。
今回のエンディングノートの導入費については、民間企業のお力も借りて一円もかからずに導入されたと聞いています。私としては、本市独自のエンディングノートを作成することもアリなのではないかとも思いますが、その点においてはある程度の期間を要して、しっかりと検証していただきたいと考えます。
最後に、このエンディングノートを必要と思われる方に向けて、この取り組みをより身近に感じてもらえる機会があっても良いのではないかという思いから、こちらの質問をいたしました。

〔質問〕 
Q. このエンディングノートを必要としている市民に、より手に取っていただける取り組みについてはどうか。

〔答弁〕 
健康・高齢部長: 

『「大切な人に伝えるノート」の配布方法につきましては、在宅医療支援拠点ふなぽーとでの相談者への配布、まちづくり出前講座や市民公開講座、健康まつりなどのイベントでの配布を考えておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響によりイベント等の開催が困難になりましたことから、ご希望の方への郵送等の対応をさせていただいております。
今後につきましては、市民の皆様の身近にございます地域包括支援センター及び在宅介護支援センターにおいてお配りできるよう現在準備を進めているところでございます。』

との回答をいただきました。
必要とされる方に対して、より身近なものになってもらえればと願っていますし、このエンディングノートの価値を高めていくことで、異なった分野、例えば「空き家問題」にもきっと波及してくるものと考えますので、市民の方へより親しみが持てるエンディングノートを提供できるよう作成・配布を期待しています。

今回は、空き家問題と絡めてエンディングノートに関する質問を行いました。
私自身の今後の質問スタンスとして「ただただ批判するのではなく、どうしたら解決できるか」ということを念頭に置き、一つの担当課ではなく、いくつかの担当課の取り組みを複合させることにより、より問題の解決に近づけられるような価値を含んだ質疑を重ねていきたいと考えております。


〔令和2年第3回定例会 一般質問(2020.9.9)〕 
林 利憲 
1. 空き家対策について
2. エンディングノートについて 

⇒本会議録画配信はこちら 
https://funabashi.gijiroku.com/g08_Video_View_s.asp?kaigi=48&NitteiID=1648&SrchID=5053